【正しく改善】薄毛の6つの原因や対策方法について!男女別で解説!

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なんとなく髪のボリュームが減った、地肌が目立つ、額が後退したなど、髪が薄くなりはじめて悩んでいる人は多いでしょう。薄毛になると恥ずかしく、人の目が気になって外出が億劫になったりすることもあります。しかし、原因を見極めて対策を講じれば、薄毛を改善することは可能です。そこで、ここでは、まずは薄毛の原因を説明し、日常生活で行える対策を紹介していきます。現在薄毛で悩んでいる人、また薄毛の予防をしたい人は、ぜひ参考にしてください。

そもそも薄毛とはどういうもの?

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薄毛とは、髪の量やボリュームが減ってしまった状態を指します。髪には、成長期・退行期・休止期を繰り返す毛周期と呼ばれるサイクルがあり、抜けた後しばらくすると再び生えてくるのが正常な状態です。ところが、なんらかの原因でしっかり成長せず細いままだったり、成長途中で抜け落ちたあと休止期に入ったまま次が生えてこなかったりと周期が乱れてしまい、髪がまばらになることがあります。これがいわゆる薄毛と呼ばれる状態です。

男性の薄毛の原因には何がある?

髪が薄くなる原因は複数あり、人によって異なります。改善するためには、まずは原因を突き止めることが大事です。そこで、次から薄毛の原因について見ていきます。男性と女性とでは原因が異なるケースがあり、また、1つだけでなく複数の原因が当てはまることも多いです。

男性の薄毛の原因

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(1)頭皮環境の悪化

頭皮は、髪が生える大切な土台です。髪の毛は、頭皮を走る毛細血管から栄養と酸素を受け取り、髪の元となる毛母細胞に受け渡します。必要な栄養や酸素を得た毛母細胞は分裂を繰り返して伸び始め、これが髪へと成長していきます。
ところが、身体の冷えや運動不足、乾燥などが原因で頭皮の血行が不良になると、スムーズに栄養が届かなくなり、髪の成長が滞ることになるのです。また、皮脂の過剰分泌や不潔にしているといった理由で毛穴の詰まりや頭皮の炎症などが起こったときも、髪の成長が妨げられます。こういった状態が頭皮環境の悪化と呼ばれるもので、薄毛の大きな原因となります。

(2)AGA

薄毛に悩む成人男性の大半は、AGAだといわれています。AGAとは男性型脱毛症のことで、頭頂部か額の生え際のどちらか、もしくは両方の髪が薄くなるのが特徴です。全体的に髪がまばらになるといった変化はしません。AGAは、男性ホルモンのテストテロンが酵素の1種である5αリダクターゼと結びついてジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる物質に変質することで発症します。このDHTは、髪に脱毛指令を発令して毛周期を乱す厄介な性質があります。毛周期が乱れると、抜けたあとになかなか生えずに薄くなっていきます。

(3)髪の毛への栄養不足

髪が伸びて十分に成長するためには、栄養が必要です。栄養バランスの偏った食事を続けていたり、ダイエットで無理な食事制限をしていたりして身体が摂取する栄養素が不足していれば、髪はしっかり成長せず、細いままだったり抜けたあとに次が生えなかったりします。しっかり栄養を取っていても、過度にアルコールを摂取すると分解するために栄養が回されて、髪に届ける分が不足するといったこともあります。

男性の薄毛の対策について紹介

薄くなった頭髪の状態を改善するには、食生活をふくむ生活習慣を見直すことが大切です。まずはバランスの良い食事を心がけ、飲酒は適度な量に留めましょう。特に大切なのは、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂ることです。なお、たばこは血管を収縮する作用がありますので、吸う本数を減らすか、思い切って禁煙するのがおすすめです。
髪の成長のためには良質な睡眠も大切です。よく眠ると成長ホルモンが分泌されて髪の成長に結びつきます。深夜までスマートフォンやPCを触るのをやめ、しっかり睡眠時間を確保するようにしましょう。適度な運動を行うことも効果的です。運動は全身の血行を促進しますので頭皮の毛細血管の流れもスムーズになり、毛根に栄養が行き届きやすくなります。ストレスの解消にも役立つほか、良質な睡眠をもたらす効果も。
激しいスポーツをする必要はありませんので、ウォーキングなど軽い有酸素運動を行う習慣を生活に取り入れましょう。それでも改善しない場合は、育毛剤の活用も検討するといいでしょう。ただし、AGAの場合は自宅でできるケアだけでは限界があります。育毛剤はAGAにはあまり効果がないものがほとんどです。頭髪専門外来などのクリニックを受診して相談するのがおすすめです。

男性の薄毛の予防について紹介

薄毛の予防は、基本的には上で述べた薄毛の対策方法と変わりません。栄養バランスのとれた食生活、十分な睡眠、適度な運動を意識することが大切です。男性は皮脂分泌量が多いため、メンズシャンプーも洗浄力・脱脂力が強いものが多い傾向があります。しかし、洗浄力や脱脂力が強いものは、頭皮が必要としている皮脂まで取り除くため、水分を保てなくなった頭皮が乾燥するなどのトラブルを起こす可能性があります。
洗浄成分にアミノ酸系界面活性剤を使用しているなど、低刺激でマイルドな洗浄力のシャンプーを使うのがおすすめです。また、洗髪後に自然乾燥させる人がいますが、これは雑菌の繁殖を招きやすく、頭皮環境を乱しますので良くありません。シャンプーのあとはタオルドライとドライヤーで、髪と頭皮をきちんと乾かしましょう。
予防的に育毛剤を使用するのもおすすめです。育毛剤は、新しい髪の発毛を促す発毛剤とは異なり、頭皮環境を整えることで今ある髪を丈夫に健やかに育み、抜け毛を防止するためのものです。髪が薄くなる前から使うことで、頭皮環境を良好な状態に保ち、薄毛防止に役立ちます。

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女性の薄毛の原因

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(1)牽引性脱毛症

女性の髪が薄くなる原因も複数ありますが、牽引性脱毛症は比較的改善が容易な脱毛症です。これは、髪の分け目や生え際が薄くなり、地肌が目立つようになる脱毛症。原因は、常に髪を後ろで結わえていたり、長い髪をいつも同じ場所で分けていたりなど、頭皮の同じ部分に一定の負荷がかかり続けたことです。
エクステをつけている場合も牽引性脱毛症になりやすいです。常に負荷がかかりすぎたことでその部分の毛包が委縮して髪が抜け、その後に生えてこなくなって薄毛になります。髪型を変えて負担をかけるのをやめれば、薄毛はそれ以上進行しなくなります。

(2)FAGA

FAGAは女性男性型脱毛症とも呼ばれる疾患で、ホルモンのバランスの乱れが原因で起こります。男性に起こるAGAとは異なり、全体的にまばらに髪が減っていくのが特徴です。女性ホルモンには発毛促進シグナルを増やす作用や、髪にハリやコシを与える作用があります。ところが、加齢やストレスによって女性ホルモンが減るとこの効果も減少しますので、髪が生えにくくなり、コシを失って髪のボリュームが減り地肌が目立つようになるのです。
また、女性の身体にも男性ホルモンが存在しますが、これも女性ホルモンの減少に伴って相対的に割合が増えます。AGA同様に男性ホルモンが5αリダクターゼと結びついてDHTに変性すると、毛周期を乱して脱毛を引き起こします。ただし、女性の場合は女性ホルモンの分泌量は減ってもなくなることはないため、男性のように進行してツルツルになるということはあまりありません。

(3)産後の脱毛症

出産したあとに抜け毛がひどくなった、地肌が透けてみえるようになったと悩む女性はたくさんいます。これは、産後に女性ホルモンのバランスが大きく変化してしまうために起こる脱毛症です。妊娠後期は、妊娠状態を維持するために女性ホルモンのプロゲステロンがたくさん分泌されます。
ところが、出産したあとはホルモンの分泌量は急激に元にもどり、量が減ることになります。この急な変化によって、一時的に大量の髪が抜けるようになるのです。ただし、これは一過性の脱毛症です。多くの場合、産後半年から1年程度で自然に回復し、薄毛は改善します。

女性の薄毛の対策について紹介

女性の薄毛対策でも、日常的なケアに関しては男性の薄毛対策と同じになります。栄養バランスのとれた食生活、規則正しい生活と良質な睡眠、適度な運動を心がけましょう。ストレスを適度に発散することも大切です。カラーやパーマは髪へのダメージが大きく抜けやすくなりますので、薄毛が気になる時は控えた方が無難でしょう。牽引性脱毛症と思われる場合は、分け目を変えたり髪を短くしたりするなど、髪型を変えることが大切です。
産後の脱毛症の場合は、一時的なものですのであまり心配はいりません。どうしても気になる場合は、女性用育毛剤を使用するのもおすすめです。FAGAの場合は日常的なケアでは治りませんので、頭髪外来などを受診して治療を受けるのがおすすめです。頭髪外来の受診が心理的に抵抗がある場合は、皮膚科でも診察を受けつけているところがあります。

女性の薄毛の予防について紹介

薄毛になってからの対策と同様、食生活をふくむ生活習慣の見直し・改善をすることが予防にも効果的です。無理なダイエットをしている場合はやめ、栄養をしっかりとるようにしましょう。カラーやパーマを繰り返すのも、頭皮や髪にダメージとなりますのでおすすめできません。エクステをつけるときは、できるだけ短期間で外すようにし、頭皮が負担から解放される期間を設けるようにしましょう。女性用育毛剤を使用して頭皮環境を良好にしておくのもおすすめです。

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薄毛の原因を知って対策することで改善しましょう

分け目が薄くなったり地肌が透けてみえるようになると、老けて見えて気になるものです。薄毛になる原因は複数ありますので、まずはその原因を突き止めることが大切です。その上で適切な対策をとりましょう。生活習慣を整え、頭皮環境を整えることで、ある程度薄毛を予防したり、髪の成長を促して薄毛の状況を改善したりすることは可能です。
薄毛がまだ初期段階の人は、育毛剤の使用も効果が期待できます。ただ、AGAやFAGAだったり自力ケアを行っても良くならなかったりといったときは、クリニックに相談してみることをおすすめします。