【美容師が解説】育毛剤の正しい使い方とは?効果やメリットも紹介!

日本人の男性は約3人に1人が薄毛に悩まされていると言われています。
もちろん、男性が薄毛に悩まされているのは日本だけではないので、医学の進歩と共に様々な治療方法も開発されてきました。
そして、近年では効果の高い育毛剤も数多く登場しています。しかし、使い方を間違えていると正しい効果を得るどころかかえって薄毛を進行させる恐れもあります。
そのため、育毛剤の正しい使い方を理解して、自宅に居ながら効果的に育毛をしていきましょう。

A さん
育毛剤ってよく聞いたことはあるけど実際の効果や使い方も分からないですよね?
B さん
育毛剤とは頭皮環境を整える働きがあったりと様々な効果を持ったものがあります。今回そんな育毛剤について解説していきますね!
 
 

育毛剤とは?

 

そもそも育毛剤とはその名の通り育毛を促進させるものですが、具体的には血行促進を促すことで頭皮環境を整えたり、抜け毛や薄毛の進行を食い止めて、今ある髪の毛の健康状態を保つものです。
なので似たような名前の発毛剤とは似て非なるもので、あくまでも現在ある髪の毛を育てることに終始しているものです。
 
ただ、このような特徴から育毛剤は効果がないと考える人もいますが、それは間違いです。目的を理解して正しい使い方をすれば頭皮と頭髪の健康状態を守ってくれます。

 
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2018.04.05
 

育毛剤の効果

育毛剤の効果は何と言っても頭皮周辺の血管を拡張させて血流を良くすることです。
そもそも髪の毛には様々な栄養素が必要で、その栄養素を届けるのは血液です。
なので、栄養素を届ける血液の流れが悪いと髪の毛に必要な栄養素が正常に頭皮に届けることができなくなって髪の毛は成長しなくなります。
それが、育毛剤の効果によって正常に栄養素が届けられるので髪の毛も育つことができます。
 
 

育毛剤のメリット

メリットは自宅に居ながら手軽に育毛効果を得られる点です。
中には男性の薄毛の原因のほとんどと言われるAGAに対しても効果があるものがあります。
本来ならAGAの治療は専門機関を受診して行う必要がありますが、育毛剤にはAGAの原因である男性ホルモンの一種のDHTを抑制する成分が配合されています。そのため、自宅に居ながらケアができ、何より価格も安くて済むので専門機関を受診する手間と費用が節約でき、他人に知られることもないので抵抗が少ないというメリットがあります。

 
 

育毛剤と発毛剤の違いとは?

 

よく育毛剤と発毛剤は同じもののように扱われますが、育毛剤は今現在ある髪の毛を育てる効果はある一方で、新しく髪の毛を生やす効果はありません。
また、医薬部外品なので一般の薬局やドラッグストアで購入することが可能ですが、発毛剤は医薬品に分類されているものがほとんどなので、手に入れるには病院やクリニックを受診する必要があります。
つまり、育毛を目的とするのか発毛を目的とするのかの違いということです。
 
 
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2018.07.05
 

育毛剤の正しい使い方


 

①1日に2回使う

様々なメーカーが発売しているが、どの商品であっても1日に2回の使用が推奨されています。
そして1日2回ならいつでも使って良いかと言うとそうではなくて、基本的には朝起きて1回使用したら2回目は夜のお風呂上りに使う方が良いです。
その理由は薄毛に悩まされている人は皮脂の分泌量が減少しているので、1日に何度も洗髪をするとさらに頭皮の乾燥が酷くなるからです。
なので、薄毛の人は夜に1回だけ頭皮を洗って使うことで頭皮環境を乱すことなく使うことができます。
 

②育毛剤を塗る前にシャンプーをする

使用前は原則として頭皮や髪の毛を清潔にする必要があります。
もしも、頭皮や髪の毛にホコリや汚れが付着していると妨げとなって効果を発揮しません。
特に、皮脂が付着していると浸透しにくくなるので使用前にはシャンプーをして綺麗にしましょう。
ただし、薄毛の人は皮脂の分泌量が少ないことが多いので夜に使う前はシャンプーをしても良いですが、朝に使う前はシャンプーは使わずお湯だけで頭皮と髪の毛の汚れを落としてください。
 

③ドライヤーでしっかり乾かす

よく使用前はしっかりと乾かした方が効果が高いと思われますが、実はこれは間違いです。
頭皮や髪の毛が乾燥し過ぎていると薬剤を弾いてしまい浸透しにくくなります。
ですので、シャンプーをしてから使う場合は適度に水分が確保された状態で使うようにしましょう。
目安としてはタオルで水分を拭き取ってから、ドライヤーを使って乾かして地肌が少し湿っている程度で乾かすのを止めることです。これで適度に湿って浸透力がアップします。
 

④適量を塗布

育毛剤は塗るタイプスプレータイプの2種類があって、塗るタイプはクリーム状が多くスプレータイプよりも液だれしにくく塗りやすいです。
人差し指で適量を取って手の平全体に伸ばしてから気になる部分に塗り込んでください。
スプレータイプはノズルを押している間噴射され続けるものと、ワンプッシュで適量が噴射されるものがあります。ワンプッシュで適量が出るものは気になる箇所に1回ずつ付ければ良いですが、押している間噴射を続けるものは塗り過ぎる恐れがあるので、液だれしないように注意しましょう。
 

⑤頭皮マッサージで揉み込む

よく塗ったら1分から2分は浸透するまで待ちましょう。
その後は両手を広げて額をピッタリと覆うように掴んで前頭部をマッサージ、徐々に頭頂部へとずらしていきながらマッサージしてください。
最後に後頭部までマッサージできればOKですが、注意点としてはを立てないように気を付けることと、あまり力一杯マッサージしないことです。頭皮を動かすイメージで行うと良いでしょう。
 

⑥継続して使う

決して即効性が期待できるものではないので、使用する場合にはある程度継続して使うことが望まれます。
そもそも育毛剤の目的は新陳代謝を活性化して頭皮環境を整えることです。
ところが人間の細胞は約60兆個存在しているので全ての細胞が生まれ変わるまでには最低でも3ヶ月は必要です。
特に薄毛の人はヘアサイクルが短くなっているので、それを元に戻すにも時間が必要です。
 
 

育毛剤を使うタイミング


 

①夜のお風呂上がりを大事に

何度もお伝えしている通り、薄毛の人は皮脂分泌が少ないので1日に何度もシャンプーをすることができません。
しかし、育毛剤の効果を発揮させるには清潔な頭皮環境を欠かせないので1日1回のチャンスである夜のシャンプー後、つまりお風呂上りは最も効果を発揮できるタイミングです。
 
また、お風呂上りは血行が良くなり、代謝も上がっていたり、頭皮の毛穴も汚れが落ちて開いているので薬剤が浸透しやすいです。なので、このタイミングはしっかりと塗ってマッサージも怠らないようにしてください。
シャンプーもしっかりこだわりを持って選びましょう。
育毛にも役に立つシャンプーのおすすめ記事はこちらから!

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2017.05.27
 

②朝、髪をクシでといてから

夜はお風呂上りに頭皮が清潔な状態で塗ることができますが、朝は忙しさもさることながら、1日に2回のシャンプーは良くないので清潔にすることが難しいです。
ですので、朝使うときには必ずクシで髪の毛をといてから使います。
そうすることで髪の毛や頭皮に付着したホコリなどの汚れを落とすことができて浸透力をアップできます。
また、髪の毛の絡まりをほどくことも浸透させるには欠かせないので忘れずに行いましょう。
 
 

育毛剤を使用する時に気をつけること

 

 

①短期間で使用をやめない

使い始めると中には直ぐに髪の毛が太くなって丈夫な髪の毛が生えてくる人がいるが、それに安心して使用を止めてはいけません。どんなに効果が高いものを使用しても育毛剤の効果はヘアサイクルを正常にして初めて完璧になります。
そしてヘアサイクルの関係上新しい髪の毛が生えてくるまでにかかる時間は約3ヶ月なので最低でも3ヶ月は使用を続けなければ効果を発揮しているとは言えません。
場合によっては半年以上使わなければ効果が出ない人もいます。
 

②育毛剤をつけすぎる

早く薄毛を改善したいという思いから塗り過ぎる人がいますが、これはかえって薄毛を進行させる恐れがあるので行わないでください。
何故かえって薄毛が進行するのかと言うと、適量を超えて使用すると薬剤が毛穴を塞いでしまって髪の毛の成長を妨げてしまいます。
また、薬剤の効果が強くなりすぎて痒みや痛みなどの副作用が出る恐れもあるので使う際は必ず適量を守りましょう。
 
 

育毛剤の効果を上げる方法

育毛剤単体でも十分に薄毛を改善させる効果を発揮しますが、やはり他のものと併用して行うことでより一層効果を高めることができますが、それには始めに育毛シャンプーを併用して使います。
そもそも育毛シャンプーには髪の毛の成長に欠かせない栄養素が豊富に含まれているので、使うだけでも育毛剤と同じような効果をもたらします。
 
また、薄毛の人の悩みでもある皮脂分泌の減少も育毛シャンプーなら皮脂を落とし過ぎないので通常のシャンプーよりも頭皮に優しい特徴があります。
続いて行うと良いのが食生活の改善です。
どんなに頭皮に効果のある薬剤を塗っても体内から髪の毛の成長に必要な栄養素が届けられなければ意味がないので、ビタミンミネラルタンパク質が豊富な食生活を心掛けましょう。
 
特にタンパク質は髪の毛の主成分なので良質なものが必要ですが、肉料理だと血液をドロドロにする恐れがあって頭皮の細い血管をスムーズに流れない可能性があるので、できれば大豆から摂取してください。
大豆なら血液をサラサラにしたままタンパク質の摂取が可能ですし、大豆イソフラボンには男性の薄毛のほとんどの原因である男性ホルモンの過剰分泌を抑えてくれるので一石二鳥です。
最後に、頭皮の細い血管まで血液を流す必要がありますので、運動や入浴などで血流を良くすることを忘れないようにしてください。
以上の3つを並行して行えば育毛剤単体よりも高い効果を発揮できます。
 
 

育毛剤は正しく使用しよう!

育毛剤は髪の毛を育てるだけなので、発毛剤よりも効果が低いと思われていますが、実際は正しい使い方をして継続的に使用を続けることで確かな効果を発揮します。
しかし、それには頭皮や髪の毛を清潔にしたり1日に2回の使用を適量を守って使うなどの効果的な使い方があるので大切なことは用法用量を守ること、そして育毛剤だけでなく育毛シャンプーや食生活・血流を良くすることを並行して行うことが重要だということです。