現代、抜け毛や薄毛を気にしている方は多いですよね。
そんな方々にとって、発毛剤や育毛剤といったものは手軽で比較的経済的ですが、どれを選んだらいいのか困っていませんか?
今回は育毛剤と発毛剤の違いを踏まえながら、発毛剤について美容師が解説していきます!
育毛剤と発毛剤の違いとは?
抜け毛が気になりだしたらまずは育毛剤や発毛剤で対処を検討するのが、手軽で比較的経済的です。
両者は良く似ているので普段は特に厳密に区別せずに使われていることもあります。
しかし抜け毛や薄毛対策を効果的に行うには、それぞれの特徴を把握して使い分けるのが賢明です。
①効果
育毛剤は医薬部外品に分類され、育毛や発毛促進が謳われていますが、あくまで育毛や発毛の「促進」であってダイレクトに発毛が認められる強い作用を持つ成分は配合されておらず、副作用のリスクも殆ど懸念するほどではありません。
これに対して発毛剤は、育毛も期待できる上に脱毛の進行も予防する点で、より積極的な効果を期待できるのです。
ただし、育毛剤は併用することにより+αの効果があり重要です。育毛剤はこちらでご紹介しています。
②副作用
両者の違いが最も現れるのが副作用のリスクの大小にあります。
育毛剤では作用が緩やかで身体への負担が少ないのが特長でありデメリットでもあるのです。
育毛剤は副作用のリスクはほぼ心配する必要はありませんが、発毛などの劇的効果を期待するのは困難です。
この点、発毛剤は毛自体が毛穴から生えることを促進するほどの強い作用を持つので、身体への影響も大きく、なかには性機能障害や肝機能障害などの副作用が出現する可能性が存在しています。
発毛剤の種類
①塗るタイプ:外用薬
発毛剤は大きく塗るタイプと服用するものに分かれます。
塗るタイプのものは育毛剤からの発展系ともいえる物から、医薬品にも使用される成分を含んでいるものまで、各社から発売されていますが、多くの商品では有効成分を配合した液体をリキッド状にしたものを、抜け毛等が気になる部位に塗布して、浸透させるスタイルは共通してるのです。
配合成分こそが各社の研究開発の成果とも言うべきもので、バラエティに富んだ成分配合が取られています。
頭皮の血行を促進するミノキシジルや頭皮に栄養補給の趣旨でビタミンやミネラル、薬草由来の成分などを複数組み合わされたものが販売されているのです。
また抜け毛が目立つ頭皮では炎症が起きていることが多いので、抗炎症作用を持つものが含まれることも多いようです。
②飲むタイプ:内服薬
特に男性型脱毛症(AGA)の治療では内服薬が第一選択とされることが多いとされています。
かつては男性の脱毛は加齢に伴うものとして、積極的な治療が行われることはあまりありませんでしたが、プロペシアの登場で状況は一変している訳です。
今日ではAGAは治療対象の進行性の病気との認識が定着しているほどといわれます。
最近でも新薬が日本国内でも承認されるなど、発展の著しい分野と言えます。
内服薬の特徴は、男性型脱毛の原因そのものにアプローチし、身体の内部から抜け毛や薄毛の治療を行うことが出来る点にあるのです。ただし一般に薬局やドラッグストアで販売されておらず、原則として医師の処方箋が必要となります。
また服用を中止すると、頭皮環境はもとに戻るので、効果を維持するためには継続して飲み続ける必要があるのです。
発毛剤の選び方
①副作用の強さ
せっかく発毛剤で抜け毛を治療しても、副作用が生じれば中止を余儀なくされる可能性があります。
正しい使用法を遵守することは当然ですが、それでもリスクを0には出来ません。
特にプロペシアなどのAGA治療薬では使用中に性機能障害に遭遇することがあるのです。性欲減退や精液減少などが主な症状ですが、服用を中止すれば元に回復する場合が多いようです。
これはAGA治療薬には男性ホルモンの活性を抑制する作用を有することが関係すると見られています。
外用薬の安易な使用も副作用の問題があるわけです。
仮に頭皮に炎症を抱えている状況で塗るタイプの薬を塗布すると血行が促進されるので炎症も悪化してしまって激しい痒みなどに教われる場合もあります。
痒みがある方は脂漏性皮膚炎の可能性があるので、安易な使用は控えるのが賢明と言えます。
②価格
発毛剤は継続使用するのが前提になるので、長期的なコストパフォーマンスを考慮すると出来る限り安価に入手するのが望ましいのは明らかと言えます。
しかし副作用の問題もあるので値段の安さだけにこだわるのではなく、長期的に副作用の問題をモニターできる環境で治療を継続するのが安全です。
ただ医療機関で処方を受ける場合でも自由診療になるので、クリニックごとにある程度、額には開きがみられるのは確かでしょう。最も一般的な治療薬のプロペシアに争点をあてると、1箱あたり4000-5000円となっています。
ただし一ヶ月あたりに必要な治療費で捉えると1-2万円ほどの負担が必要な場合が多いようです。
ただプロペシアにはジェネリック医薬品があるのでコスト削減の為に、ジェネリック使用する選択肢もあります。
③口コミなどの体験談
商品の特徴やメリットはだいたいの情報は入手することが出来ても、実際に使用を開始するかを最終判断する為には、体験談や口コミを参照するのも、貴重な判断材料を提供してくれます。
特に似たような年齢で、症状も類似している方の体験談などに接することで、効果的な使用方法や効果が現れるまでの期間など、実際に使用した方ならではのナマの情報を入手出来るので貴重です。
発毛剤には強い効果を期待できる反面、副作用のリスクがあるのも確かと言えます。
その点も考慮すると良い口コミだけでなく、悪い口コミまでも比較対照することでより客観的で有用な情報を入手することが出来ます。
客観性を担保するには、単独のサイトだけではなく、複数の口コミサイトを参照することもポイントです。
発毛剤おすすめランキング6選!
①メディカルミノキ5
メーカー | アンファー株式会社 |
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価格 | 60ml |
分類 | 第一類医薬品 |
有効成分 | ミノキシジル |
効果 | 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 |
メディカルミノキ5はアンファー株式会社が開発した発毛剤です。発毛に効果があると認められている「ミノキシジル」を5%配合しており、日本国内でミノキシジルを配合した一般用医薬品は1999年発売のリアップシリーズ以来となり、AGA業界から非常に注目を受けています。クッションラバーヘッドにより頭皮に優しく塗布できることに加え、仕上がりはしっとり頭皮を潤します。4本セットで購入した方はクリニックでの診察・治療のアドバイスが無料で受けることができるという嬉しい特典もついています。
公式ページはこちら
②リアップX5
メーカー | 大正製薬 | 分類 | 第一類医薬品 |
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有効成分と成分内容 | ミノキシジル・Iメントール・トコフェロール酢酸エステル |
効果 | 壮年性脱毛症が原因であるときの発毛・育毛・脱毛予防 |
使い勝手の良さが評価されて、ランキング1位になった商品です。
リアップX5は有効成分にミノキシジルを5%配合した外用薬になっています。
ミノキシジルは、血管を拡張させ頭皮への栄養や酸素供給を促進する効果を持っています。抜け毛が多い頭皮は、皮下組織が硬く血行不良になりがちなので、有効成分ミノキシジルが持つ血流促進作用で、毛根の細胞分裂を活性化させるのです。
副作用には血圧低下による立ちくらみや頭痛に注意して下さい。
リアップX5プラス!まさか50をすぎてもちゃんと髪の毛が生えてくるとは思わなかった。
これを使って最初に実感できた効果としては、ひとつは髪の毛のかゆみがなくなったことです。
それからしばらくすると、髪の毛が少しずつ生えてきます。
毛根がなくなってしまったのではなく、ちゃんと復活できるというのは、やっぱり薄毛に慣れてしまった身分としてはとてもありがたいです。
薄毛をなんとかしたい、改善したい、そう考えてきた自分にとっては、このリアップX5プラスはまさに救世主ですよ。出典:口コミュニティ
③ロゲイン
メーカー | – | 分類 | 医薬品 |
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有効成分と成分内容 | ミノキシジル |
効果 | 発毛・壮年性脱毛症に有効 |
リーズナブルな価格ですが個人輸入が必要なので2位にランキングした商品です。
ロゲインは、国内の薬局では流通しておらず個人輸入での入手になります。
有効成分にはミノキシジルを配合しており、壮年型脱毛症に発毛効果を発揮します。
使用方法は1日2回1mlを頭皮に塗布する外用薬になっています。
副作用はミノキシジルが高血圧治療薬に使用されてきた経緯もあることから急激な血圧低下や動悸等の副作用が現れる可能性があります。
特に高血圧治療薬を服用している方は医師に相談すべきと言えます。
頭髪の前面が薄くなり始めました。
あれこれ育毛剤を使用しましたが、これといった効果は見られず、オオサカ堂からの案内を読んでダメもとで2ケ月間使用しました。
効果は、髪の毛が太くなった、黒くなった、うぶ毛が生えてきました。
引き続き使用していきます。出典:オオサカ堂
④カークランド
メーカー | カークランド社 | 分類 | 医薬品 |
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有効成分と成分内容 | ミノキシジル |
効果 | 発毛効果・壮年性脱毛症に有効 |
ベスト3位にランキングされた、カークランドは有効成分にミノキシジルを配合した壮年性脱毛症の治療薬で、ロゲインのジェネリック医薬品となっています。
使用頻度は、朝晩の12時間間隔で1日2回使用するのが効果的です。
カークランドは主に男性を対象にした発毛剤ですが女性でも使用できるのが特徴となっています。ただしその場合には頭皮湿疹や痒みを併発する場合も見られます。女性では頭皮が乾燥する方が多く、敏感肌で炎症を生じやすい傾向が見られることが関係しているようです。
副作用は頭皮のかぶれなどの他に、稀に手足のむくみや頭痛が出る場合があります。
使用して一年程経過しましたが、抜け毛に歯止めがかかってる感じがします。劇的とは言いませんが、毛量も少し増えているように思います。目立った副作用は特にありません。コスパもいいです。
フィナバルド錠と併用しています。出典:オオサカ堂
⑤プロペシア
メーカー | MSD | 分類 | 医薬品 |
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有効成分と成分内容 | フィナステリド |
効果 | 5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素を抑制し、DHTと呼ばれるAGAの原因になる物質を作らないようにする |
原則として処方箋が必要で入手に手間取るので4位にランキングされました。
プロペシアは、病院でAGA治療の第一選択薬に使用されているほどで広く使用されています。
有効成分フィナステリドが還元酵素の5αリタクターゼに作用し、活性化された男性ホルモン(DHT)の毛根の受容体への影響を緩和させる効果を持っています。
男児の性器の奇形のリスクがあることから女性は服用できないばかりか、手に触れて接触したら十分洗い流す必要があるほどです。
飲み薬のタイプの治療薬となっていて、副作用には性欲減退などの性機能低下や肝機能障害などが現れる場合があります。
薄毛に悩んでいて病院で治療していましたが、こっちのほうが安く使えることを知り変えました。海外のものであることや病院での処方でないため、副作用などの心配がありましたが、全然気になりません。効果はまだまだこれからだと思うので、効果を楽しみにしたいです。
出典:お薬ナビ
⑥ミノキシジルタブレット
メーカー | TOファーマ社 | 分類 | 医薬品 |
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有効成分と成分内容 | ミノキシジル |
効果 | DHTにより弱った毛包細胞を活性化させる・血流を良くする |
日本ではあまり一般的でなく個人輸入が必要なことから5位にランキングされました。
男性だけでなく女性でも服用できるのがメリットで、頭皮の血流を改善させて毛胞細胞を活性化させるのは外用薬と同じですが、体内で代謝されて頭皮に届くので、浸透性などを気にせず治療効果を期待出来る訳です。
内服薬のためミノキシジルの摂取量も多くなるので、動機や息切れなどの副作用のリスクは外用薬より高くなります。
リピーターです。いつもお世話になっております!使いはじめてからすぐに効果がでました。使ってみると実感できるかと思います。抜け毛の量が目に見て減ったのがわかります!一度ためしていただくと良いとおもわれます。
出典:アイドラックストアー
発毛剤で薄毛症状の治療を始める時の注意点
現在では、発毛剤も作用機所の異なる薬が各社から発売されており、症状にあわせて治療薬を選択できる環境になっています。
しかし発毛剤は継続使用が前提になるので、副作用発症の確率が低い場合でも、長期使用では肝機能障害などの慢性的な副作用のリスクは、継続期間に比例して高まると考えられます。
従って出来れば継続的に医師による副作用のモニターを受けながら継続するのが望ましいです。
また発毛剤の中にはプロペシアのように胎児の奇形のリスクが指摘されている種類もあります。
性行為を介して女性の体内に有効成分が移行するリスクも考えられるので、子供を設ける意向なら、発毛剤の服用は控えるべきでしょう。
発毛剤は副作用に注意して正しく使用しよう
抜け毛や薄毛が目立つようになっても、発毛剤で治療を行うことが現実的な選択肢になりました。
タイプも外用薬だけでなく内服薬も用意されています。
ただし継続使用が前提になるので、発毛剤には常に副作用に注意を払う必要があります。
長期使用を踏まえると価格面にもこだわりたいところですが、どこまでの効果を求めてどれだけの経済的負担を許容できるのかを視点に、発毛剤を選択することになるでしょう。
口コミなども比較することも参考になりますが、出来る限り客観的な情報に接して発毛剤を選べば、自分の症状に適合した薬に出会う可能性も増し、高い治療効果を期待できます。
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